『中学生・高校生の英語力』の現状分析

文部科学省が4月5日発表した2016年度英語教育実施状況調査(2016年12月全公立中高計12,850校を対象に実施)の結果は、政府目標を大きく下回りました。

1.英検準2級程度の水準到達者割合:

高三ー36.4%   ;2017年度までの政府目標 50%

2.英検3級程度の水準到達者割合

中三ー36.1%    ;2017年度までの政府目標 50%

 

同時に実施した英語教員を対象にした調査結果の概要は、

1.英検準1級以上:高校英語教員 62.2%

⇒2017年度までの政府目標 75%

2.英検準1級以上:中学英語教員 32%

⇒2017年度までの政府目標 50%

 

一方、2015年12月時点の公立小学校教員約35万人で英検準1級以上の割合は1%弱の3,400人で、英検を受験した経験のない教員の割合は60%超とのことです。

2020年度からは小学校で小学三年生から前倒しされる「外国語活動」と小学五・小学六年生から英語が正式教科となりますが、教育現場の整備が遅れている現状が見えてきます。

4月に進級した小学二年生が、2020年度から英語が週2コマ正式教科となります。

これからの3年間、しっかり英語の基礎(英単語の「読み」「書き」/英文の「読み」「書き」/英語での応答-「聞く」「話す」)の4技能を身につけましょう。

外国語である「英語での応答」が「英会話」ですが、その基本は単語の「読み」「書き」/英文の「読み」「書き」です。

日常使う機会が圧倒的に少ない外国語会話の習得には、基本を学ぶことが大切です。